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ビタミンB1:糖質をエネルギーに変えるビタミン

はじめに:ビタミンB1は“糖質代謝”に欠かせない栄養素

ビタミンB1は、ビタミンB群の一種で、チアミンとも呼ばれる水溶性ビタミンです。

ごはん、パン、麺類などに含まれる糖質をエネルギーに変える働きに深く関わっています。

糖質をよく食べる方、運動量が多い方、疲れやすさが気になる方にとって、意識しておきたい栄養素です。


1. ビタミンB1の主な働き

  • 糖質のエネルギー代謝を助ける:糖質を体のエネルギーとして使う過程に関わります。
  • 神経機能を支える:脳や神経は糖質を多く使うため、ビタミンB1が重要です。
  • 筋肉の働きに関わる:エネルギー産生を通じて、筋肉の正常な働きを支えます。

2. どれくらい摂ればいい?

厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2020年版)」では、ビタミンB1の推奨量は以下のように設定されています。

性別 推奨量(1日あたり)
成人男性 1.2〜1.4mg
成人女性 0.9〜1.1mg

糖質の摂取量が多い方や、運動量が多い方では、ビタミンB1の必要性が高まることがあります。


3. ビタミンB1が不足するとどうなる?

ビタミンB1が不足すると、糖質をうまくエネルギーに変えにくくなり、体や神経に影響が出ることがあります。

  • 疲れやすい
  • だるさ
  • 食欲不振
  • 手足のしびれ
  • むくみ
  • 集中力の低下
  • イライラ

重度の欠乏では「脚気」や「ウェルニッケ脳症」などが知られています。


4. 摂りすぎには注意が必要?

ビタミンB1は水溶性ビタミンで、余分な分は尿として排出されやすい性質があります。

通常の食品から摂る範囲では、過剰摂取による健康被害はほとんど心配ありません。

サプリメントを利用する場合は、製品の目安量を守りましょう。


5. ビタミンB1を多く含む食品

  • 豚肉:ヒレ肉、もも肉など
  • 穀類:玄米、胚芽米、全粒粉パンなど
  • 豆類:大豆、納豆、枝豆など
  • ナッツ類:ピーナッツ、カシューナッツなど
  • 魚介類:うなぎ、たらこなど
  • きのこ類

白米や精製された小麦製品では、精製の過程でビタミンB1が減りやすい点も覚えておきましょう。


6. 効率よく摂るポイント

  • 主食を工夫する:白米を玄米や雑穀米にする、全粒粉パンを選ぶなど。
  • 豚肉を献立に取り入れる:ビタミンB1を効率よく摂りやすい食品です。
  • 汁物で栄養を逃さない:水溶性のため、スープや味噌汁にすると溶け出した分も摂れます。
  • にんにく・玉ねぎと組み合わせる:アリシンを含む食品と一緒に摂ると、ビタミンB1の利用を助けるとされています。

7. ビタミンB1と一緒に知っておきたい栄養素

  • 炭水化物:ビタミンB1は糖質代謝に関わります。
  • マグネシウム:エネルギー代謝に関わるミネラルです。
  • ナイアシン:エネルギー代謝を支えるビタミンB3です。
  • ビタミンB2:脂質や糖質の代謝に関わります。
  • アリシン:にんにくや玉ねぎに含まれる含硫成分です。

ちょっと気になる!ビタミンB1の豆知識

  • “脚気”はビタミンB1不足で起こる
    昔の日本では、白米中心の食生活によりビタミンB1不足が問題になりました。
  • 糖質が多い食事ほど意識したい
    ごはんや麺類をよく食べる方は、ビタミンB1も一緒に意識するとよいでしょう。

まとめ:ビタミンB1は糖質をエネルギーに変えるサポーター

ビタミンB1は、糖質をエネルギーに変える代謝に欠かせないビタミンです。

豚肉、玄米、豆類、ナッツ類などに多く含まれ、不足すると疲れやすさや神経症状につながることがあります。

糖質中心の食事になりやすい方は、ビタミンB1を含む食品も意識して取り入れましょう。


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参考文献・出典