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セレン:抗酸化・免疫・甲状腺を支える微量ミネラル

はじめに:セレンは“少量で重要”なミネラル

セレンは、ごく微量ながら体に必要な必須ミネラルの一つです。

抗酸化酵素の材料となり、細胞を酸化ストレスから守る働きに関わります。

また、免疫機能・甲状腺ホルモン代謝・生殖機能などにも関係しており、少量でも体の調整に欠かせない栄養素です。


1. セレンの主な働き

  • 抗酸化作用:グルタチオンペルオキシダーゼなどの抗酸化酵素の構成成分になります。
  • 甲状腺機能の維持:甲状腺ホルモンの代謝に関わります。
  • 免疫機能のサポート:免疫細胞の働きとの関連が研究されています。
  • 生殖機能との関係:男性の精子形成や運動性との関連が知られています。

2. どれくらい摂ればいい?

厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2020年版)」では、セレンの推奨量は以下のように設定されています。

性別 推奨量(1日あたり) 耐容上限量
成人男性 30µg 450µg
成人女性 25µg 350µg

セレンは必要量が少ない一方で、摂りすぎにも注意が必要なミネラルです。


3. セレンが不足するとどうなる?

日本では、通常の食生活でセレン不足になることは多くありません。

ただし、極端に偏った食事や特殊な医療管理下では不足が問題になることがあります。

  • 免疫機能の低下
  • 甲状腺機能への影響
  • 心筋障害との関連
  • 男性生殖機能への影響

海外では、セレン欠乏地域において心筋障害との関連が報告されています。


4. 摂りすぎにも注意

セレンは過剰摂取による中毒が知られています。

通常の食品から過剰になることは少ないですが、サプリメントやブラジルナッツの食べすぎには注意が必要です。

セレン過剰でみられることがある症状

  • 吐き気
  • 下痢
  • 爪の変形・もろさ
  • 脱毛
  • 皮膚症状
  • にんにく臭のような口臭
  • 手足のしびれ

セレンサプリメントを使う場合は、含有量を必ず確認しましょう。


5. セレンを多く含む食品

  • 魚介類:かつお、まぐろ、いわし、さけ、すじこなど
  • 肉類:豚レバー、鶏肉など
  • 乳製品
  • 全粒穀物:玄米、ライ麦パンなど
  • ブラジルナッツ:非常に多く含むため食べすぎ注意

魚介類を食べる習慣がある場合、セレンは比較的摂取しやすいミネラルです。


6. 効率よく取り入れるポイント

  • 魚介類を週に数回取り入れる
  • 卵や肉類もバランスよく食べる
  • サプリメントの重複に注意する
  • ブラジルナッツは少量にする

セレンは「不足しすぎ」も「摂りすぎ」も避けたい栄養素です。食品から自然に摂ることを基本にしましょう。


7. セレンと一緒に知っておきたい栄養素

  • ビタミンE:抗酸化作用に関わる脂溶性ビタミンです。
  • 亜鉛:免疫や代謝に関わる微量ミネラルです。
  • ヨウ素:甲状腺ホルモンに関わるミネラルです。
  • ミネラル:体の働きを支える無機質です。

ちょっと気になる!セレンの豆知識

  • セレン量は土壌に左右される
    農作物に含まれるセレン量は、育った地域の土壌中セレン濃度に影響されます。
  • ブラジルナッツは食べすぎ注意
    ブラジルナッツはセレン含有量が非常に高く、少量でも多く摂れる食品です。

まとめ:セレンは抗酸化と甲状腺を支える微量ミネラル

セレンは、抗酸化酵素、免疫機能、甲状腺ホルモン代謝などに関わる重要なミネラルです。

日本では不足は多くありませんが、サプリメントやブラジルナッツによる過剰摂取には注意が必要です。

魚介類、卵、肉類などをバランスよく取り入れ、適量を意識しましょう。


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参考文献・出典