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ビタミンB12:赤血球と神経を支えるビタミン

はじめに:ビタミンB12は“血液と神経”に欠かせない栄養素

ビタミンB12は、ビタミンB群の一種で、赤血球の形成や神経機能の維持に関わる水溶性ビタミンです。

特に、葉酸と協力して赤血球を作る働きがあり、不足すると貧血や神経症状につながることがあります。

植物性食品にはほとんど含まれないため、菜食中心の方や高齢者では不足に注意が必要です。


1. ビタミンB12の主な働き

  • 赤血球の形成を助ける:葉酸とともに、正常な赤血球づくりに関わります。
  • 神経機能を維持する:神経を保護するミエリン鞘の維持に関係します。
  • DNA合成に関わる:細胞分裂や成長に必要なDNA合成を支えます。
  • アミノ酸代謝に関わる:ホモシステイン代謝にも関与します。

2. どれくらい摂ればいい?

厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2020年版)」では、成人のビタミンB12推奨量は以下の通りです。

対象 推奨量(1日あたり)
成人 2.4µg

必要量は少ないものの、吸収には胃酸や内因子と呼ばれる物質が関わるため、高齢者では吸収が低下することがあります。


3. ビタミンB12が不足するとどうなる?

ビタミンB12が不足すると、血液や神経に影響が出ることがあります。

  • 疲れやすい
  • 息切れ
  • 動悸
  • 手足のしびれ
  • 歩きにくさ
  • 記憶力・集中力の低下
  • 舌の痛みや赤み

不足が進むと、巨赤芽球性貧血や神経障害が起こることがあります。


4. 不足しやすい人

  • 高齢者:胃酸の分泌低下により吸収しにくくなることがあります。
  • 菜食主義・ヴィーガンの方:植物性食品にはほとんど含まれません。
  • 胃の手術を受けた方:吸収に必要な内因子が不足することがあります。
  • 一部の薬を長期使用している方:胃酸を抑える薬などで吸収に影響する場合があります。

5. 摂りすぎには注意が必要?

ビタミンB12は水溶性ビタミンで、通常の食品や一般的なサプリメントから摂る範囲では、過剰摂取による健康被害は少ないとされています。

ただし、持病がある方や薬を服用中の方は、サプリメントを使う前に医師や薬剤師に相談しましょう。


6. ビタミンB12を多く含む食品

  • 貝類:あさり、しじみ、かきなど
  • 魚類:いわし、さんま、さけ、かつお、まぐろなど
  • 肉類:牛・豚・鶏のレバー、赤身肉など
  • :特に卵黄
  • 乳製品:牛乳、チーズ、ヨーグルトなど

ビタミンB12は、基本的に動物性食品に多く含まれます。


7. 効率よく摂るポイント

  • 魚介類を取り入れる:貝類や青魚はビタミンB12を摂りやすい食品です。
  • 動物性食品をバランスよく食べる:肉、魚、卵、乳製品を組み合わせましょう。
  • 菜食中心の方は補助を検討する:強化食品やサプリメントを活用する場合があります。
  • 葉酸・ビタミンB6も意識する:赤血球やアミノ酸代謝で協力して働きます。

8. ビタミンB12と一緒に知っておきたい栄養素

  • 葉酸:赤血球形成やDNA合成に関わります。
  • ビタミンB6:タンパク質代謝や神経伝達に関わります。
  • :ヘモグロビンの材料になるミネラルです。
  • タンパク質:血液や細胞の材料になります。
  • ビタミン:体の働きを支える微量栄養素です。

ちょっと気になる!ビタミンB12の豆知識

  • 植物性食品にはほとんど含まれない
    ビタミンB12は主に動物性食品に含まれるため、ヴィーガンの方は不足に注意が必要です。
  • 高齢者では吸収が落ちることがある
    胃酸や内因子が関わるため、年齢とともに吸収しにくくなる場合があります。

まとめ:ビタミンB12は赤血球と神経を守る重要ビタミン

ビタミンB12は、赤血球の形成、神経機能、DNA合成に関わる大切なビタミンです。

魚介類、肉類、卵、乳製品などに多く含まれますが、菜食中心の方や高齢者では不足に注意が必要です。

葉酸やビタミンB6、鉄などとあわせて、血液と神経の健康を支える栄養素として意識しましょう。


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参考文献・出典