シクロアリインのイメージ画像

▶︎ 他の機能性成分も一覧で見る → 機能性成分まとめページ

シクロアリイン:玉ねぎやにんにくに含まれる“におわない”健康成分

はじめに:シクロアリインとは?

シクロアリイン(Cycloalliin)は、玉ねぎ・にんにく・長ねぎなどのネギ属(アリウム属)野菜に含まれる含硫化合物の一種です。

同じ硫黄化合物で有名なアリシンと比べると、刺激臭が少なく、加熱にも比較的強いという特徴があります。

近年では、血流改善・抗酸化作用・血小板凝集抑制などとの関連が研究され、「におわない健康成分」として注目されています。


シクロアリインの主な働き

  • 血液サラサラ作用:血小板の凝集を抑える可能性が研究されています。
  • 抗酸化作用:酸化ストレスを軽減し、細胞ダメージから体を守る働きが期待されています。
  • 循環器サポート:血流や血管機能との関連が研究されています。
  • 高血圧対策との関連:血管拡張や血流改善への関与が示唆されています。

ただし、これらの効果は研究段階のものも含まれており、医薬品のような明確な効果が確立しているわけではありません。


どんな食品に含まれている?

シクロアリインは、主にアリウム属の野菜に含まれています。

  • 玉ねぎ
  • にんにく
  • 長ねぎ
  • にら
  • らっきょう

特に、

  • 加熱
  • 熟成
  • 発酵

などの過程で生成量が増えることがあると報告されています。

炒め玉ねぎ、スープ、黒にんにくなどは比較的摂取しやすい食品です。


豆知識:なぜ「におわない」の?

ネギ類の強い香りは、主にアリシンによるものです。

一方、シクロアリインは構造が異なるため、刺激臭がかなり穏やかです。

さらに、アリシンは熱に弱い一方で、シクロアリインは比較的安定しているため、加熱調理後にも残りやすいという特徴があります。


アリシン・SACとの違い

成分 特徴
アリシン 強い香り・即効性・熱に弱い
SAC 熟成にんにく由来・無臭・持続型
シクロアリイン においが少ない・加熱に比較的強い・血流研究が多い

それぞれ特徴が異なるため、ネギ類を日常的に食べることで自然に複数の硫黄化合物を摂取できます。


摂取のポイント

【加熱調理でも摂りやすい】

シクロアリインは加熱後にも比較的残るため、

  • 炒め物
  • スープ
  • 煮込み料理

などでも取り入れやすい成分です。

【玉ねぎをじっくり加熱】

炒め玉ねぎのように時間をかけて加熱すると、生成量が増える可能性があると報告されています。

【相性の良い栄養素】


注意点はある?

通常の食事で問題になることはほとんどありません。

ただし、ネギ類の硫黄化合物には血液凝固へ影響する可能性があるため、

  • 抗凝固薬
  • 抗血栓薬

を服用している方は、サプリメントなどの高濃度摂取について医師へ相談しましょう。


研究されている分野

シクロアリインは現在、以下のような分野で研究が進められています。

  • 血流改善
  • 動脈硬化予防
  • 高血圧対策
  • 抗酸化作用
  • 老化関連研究

ただし、ヒトでの大規模研究はまだ多くなく、今後の研究が期待されています。


まとめ:シクロアリインは“加熱しても活躍する”ネギの健康成分

シクロアリインは、玉ねぎやにんにくなどに含まれる“においの少ない”硫黄化合物です。

血流や抗酸化との関係が研究されており、さらに加熱後にも比較的残りやすいという特徴があります。

炒め玉ねぎやスープなど、普段の食事にネギ類を取り入れることが、自然な摂取につながります。


関連ページ


参考文献・出典