ビタミンDが届きにくい?最新研究が明かす意外な事実
驚きの健康習慣:ビタミンDを効かせるには脂肪と向き合え?

えっ、そんなことで?
最近、ビタミンDのサプリを飲んでも「効いている気がしない…」なんて感じたこと、ありませんか?
実は、ある「体の特徴」がビタミンDの効き目に大きく影響していたという最新の研究が発表されました。
それはなんと「体脂肪」。しかも、全身の脂肪ではなく「お腹まわりの脂肪」が大きなカギだったのです。
実はこれ、あの栄養素がカギ
そもそも、ビタミンDは、骨の健康や免疫力の維持に欠かせない栄養素。
日光を浴びることで体内で生成されるほか、サプリや食品からも摂取されます。
しかし、今回の研究では「同じ量を摂っても、効果の出方が人によって違う」ことが明らかに。
原因は、“脂肪にビタミンDが貯蔵されやすい”という性質にありました。
なぜ効くの?簡単にわかる仕組み
たとえるなら、ビタミンDは「大事な荷物を運ぶトラック」。でもお腹まわりに脂肪が多いと、
そのトラックが「巨大な倉庫に捕まって出発できない」ようなものです。
つまり、体内に取り込んでも脂肪に“とらわれて”、血液中に届きにくくなるのです。
やってみる?今すぐできる小さな一歩
まずは、自分の体脂肪や内臓脂肪の状態を知ることからスタート。
市販の体組成計や健康診断でチェックしてみましょう。
もしお腹まわりが気になるなら、軽い運動や食生活の見直しを。
それだけで、ビタミンDの効きやすい“体質”に一歩近づけるかもしれません。
要するにどうすればいいの?
- この方法は誰でも今日から始められる
- 大事なのは“お腹の脂肪”を意識すること
- 科学的な裏付けもあるから安心
じゃあ、本当に根拠はあるの?
この研究が教えてくれること
中国で行われた最新の臨床試験では、健康な成人でも、体脂肪が多いとビタミンDの効き目が落ちることが示されました。
特に「お腹の脂肪=内臓脂肪」が多い人は、同じ量のビタミンDを摂っても、血中濃度が上がりにくいという結果です。
研究の中身を見てみよう
対象者・人数
18~60歳のビタミンD欠乏状態の男女25名(平均年齢26.3歳)
研究の方法
600,000 IUのビタミンD2を筋肉注射し、血中のビタミンD濃度が30 ng/mLを超えるまで調整。
その後、体脂肪量や内臓脂肪量との関係を比較。
評価項目と期間
評価指標:血中25(OH)D濃度(ビタミンDの指標)
期間:最大32週間にわたって経過観察
結果はどうだった?
最終的に全員が目標値を達成しましたが、必要なビタミンD量には大きな差が。
内臓脂肪が多い人は、通常の2倍以上の量を必要としたケースもありました。
筋肉量やBMIではなく「体脂肪の質(特に内臓脂肪)」が重要だったのです。
著者たちはどう結論づけた?
「トランク(体幹)脂肪、特に内臓脂肪の量が、ビタミンDの効き目を左右する主な要因である。
筋肉量やBMIではなく、脂肪分布がカギだ」と著者たちは結論づけています。
出典:この情報のもとになった論文
論文タイトル | 著者 | 掲載誌 | 発行年 |
---|---|---|---|
Impact of body composition on vitamin D requirements in healthy adults with vitamin D deficiency | Dai D et al. | Frontiers in Endocrinology | 2025 |
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