サラダのドレッシングが腸に効く?意外な腸活のカギ【2025年】

驚きの健康習慣:週に1回の「酸っぱい料理」で便通が変わる?

酢の物 便通改善のイメージ画像

えっ、そんなことで?腸の悩みとお酢料理の関係

「朝のトイレ、今日もスッキリしない…」そんな日が続くと、なんだか気分も重くなりますよね。
便秘は放っておくと、お腹の張りだけでなく、生活の質まで下げてしまうことも。
そんな中、「ちょっと意外な食習慣」が注目されています。

それはなんと、酢の物など“酸っぱい料理”を週1回以上食べるだけ
たとえるなら、「錆びついたドアに油をさすようなもの」。
少しの工夫で、スムーズな動きが戻ってくる──つまり、腸も動きやすくなるというイメージです。

実際、日本の地域住民を対象にした最新の研究では、酸っぱい料理と便通の意外な関係が明らかになりました。

腸に効くカギは、“あの酸っぱい成分”

注目されたのは、を使った料理。
具体的には、酢の物酸味のあるサラダすっぱいメイン料理などです。

研究では、こうしたビネガー料理を週1回以上食べる人は、便通が良好である傾向が強いことがわかりました。
しかも、「酢を飲む」ような習慣ではなく、「料理で取り入れる」ことで効果が出ていた点がポイント。

どうして効くの?カラダの中で起きていること

腸の動きをコントロールしているのは、腸内の神経や腸内細菌、そしてその代謝産物である短鎖脂肪酸。
特に酢に含まれる酢酸は、腸内細菌が作る成分と近く、腸のぜん動運動を促すセロトニンの分泌を刺激することが報告されています。

さらに、酢で調理された食材──特にワカメなどの海藻や野菜は、酸で柔らかくなることで水溶性食物繊維が増えるとも言われています。
これも腸内細菌のエサとなり、結果的に便通改善につながる可能性があります。

やってみる?今すぐできる小さな一歩

「毎日じゃないとダメなんじゃ…?」と思った方、ご安心を。
研究では、週に1回以上の頻度で酸っぱい料理を食べるだけで、明らかな差が見られました。

おすすめは以下のようなレシピ:

  • きゅうりとワカメの酢の物
  • 酢醤油ドレッシングのサラダ
  • 黒酢を使った肉の炒め物

「毎日は無理」でも「週1ならできるかも」という方にこそ、ぜひ試してほしい方法です。

要するにどうすればいいの?

  • この方法は誰でも今日から始められる
  • 大事なのは酢を使った料理を週1回以上取り入れること
  • 科学的な裏付けもあるから安心

じゃあ、本当に根拠はあるの?

この研究が教えてくれること

2025年にScientific Reportsに掲載された日本の疫学研究では、酢の物などの摂取頻度と排便習慣の関連が調査されました。
対象は、鹿児島県垂水市に住む40歳以上の地域住民1,000名以上です。

研究の中身を見てみよう

対象者・人数

40歳以上の男女1,024名(うち女性634名)

研究の方法

自己記入式の食事調査と排便頻度に関する質問票をもとに、交絡因子(年齢・性別・食物繊維摂取・薬の使用歴など)を調整した上で、統計解析を実施。

評価項目と期間

主な評価項目は「毎日排便があるか」。その他、「排便にかかる時間」や「いきむかどうか」も分析されました。

結果はどうだった?

酸っぱい料理の摂取習慣がある人(週1回以上)は、ない人に比べて便通が良好な確率が1.4〜1.5倍高いことが明らかに(統計的に有意)。
ただし、「排便にかかる時間」や「いきみ」に関しては有意差なし。

著者たちはどう結論づけた?

「酢を含む料理の摂取習慣は、排便状態の改善に関連している。特に“飲料”ではなく“料理”としての摂取が注目されるべきである」と研究チームは述べています。
さらに、酢が腸内環境や食物繊維の性質を変化させる可能性も示唆されています。

まとめ

「腸活」と聞くと、ヨーグルトや食物繊維ばかりが注目されがちですが、実は“酢の料理”という選択肢もあるんです。
たった週に1回でも、食卓に“酸っぱい料理”を取り入れることが、あなたの腸を動かす第一歩になるかもしれません。
科学的な根拠もあるこの習慣、今日の夕食から試してみては?

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出典:この情報のもとになった論文

論文タイトル著者掲載誌発行年
Association between defecation status and the habit of eating vinegar-based dishes in community-dwelling Japanese individuals: a cross-sectional studyYuto Aoki et al.Scientific Reports2025