ビタミンって何?:体の「縁の下の力持ち」を徹底解説!
「ビタミン」と聞くと、漠然と体に良いもの、くらいに思っていませんか? 実はビタミンは、私たちの体が元気いっぱいに活動するために、ほんの少しの量でも絶対に必要な「縁の下の力持ち」なんです。まるで小さな歯車が大きな機械全体を動かすように、ビタミンが私たちの健康をパワフルにサポートしています。
この記事では、ビタミンの基本的な知識から、それぞれのビタミンがどんな役割を果たしているのか、そしてどんな食品に多く含まれているのかまで、ひと目でわかるように徹底解説します。これを読めば、あなたもビタミンマスターになれるはず!
ビタミンの分類:水に溶ける?油に溶ける?
ビタミンは、その性質によって大きく2つのタイプに分けられます。この違いを知ると、ビタミンをより効果的に摂るヒントになりますよ。
-
水溶性ビタミン(水に溶けるタイプ)
水に溶けやすく、体に蓄積されにくいのが特徴です。そのため、毎日コンスタントに摂取する必要があります。摂りすぎた分は尿と一緒に排出されやすいので、過剰摂取の心配は比較的少ないですが、その分、不足しがちになることもあります。
主な水溶性ビタミン:
ビタミンB1 /
ビタミンB2 /
ビタミンB6 /
ビタミンB12 /
ナイアシン(ビタミンB3) /
パントテン酸(ビタミンB5) /
ビオチン(ビタミンB7) /
葉酸(ビタミンB9) /
ビタミンC など -
脂溶性ビタミン(油に溶けるタイプ)
油に溶けやすく、体に蓄積されやすいのが特徴です。そのため、毎日大量に摂る必要はありませんが、摂りすぎると過剰症になる可能性もあります。油と一緒に摂ると吸収率がアップします。
ビタミン早見表:あなたの知りたいビタミンがココに!
どのビタミンがどんな働きをして、不足するとどうなるのか、そしてどんな食品に多く含まれているかを一覧でチェックしましょう。気になるビタミンがあったら、ぜひ詳細記事も読んでみてくださいね!
ビタミン | 主な働き | 不足すると? | 多く含まれる食品 |
---|---|---|---|
ビタミンA | 視覚機能の維持、皮膚・粘膜の健康、免疫力 | 夜盲症、皮膚・粘膜の乾燥、免疫力低下 | レバー、うなぎ、にんじん、ほうれん草 |
ビタミンB1 | 糖質からのエネルギー産生、神経機能 | 疲労感、だるさ、脚気(かっけ) | 豚肉、うなぎ、玄米、大豆 |
ビタミンB2 | 脂質・糖質・タンパク質の代謝、皮膚・粘膜 | 口内炎、口角炎、肌荒れ | 牛乳、レバー、卵、納豆 |
ナイアシン(ビタミンB3) | エネルギー産生、皮膚・神経・消化器の健康 | ペラグラ(皮膚炎、下痢、精神神経症状) | カツオ、マグロ、鶏むね肉、きのこ類 |
パントテン酸(ビタミンB5) | エネルギー代謝、ストレスへの抵抗力 | 倦怠感、手足のしびれ(非常に稀) | レバー、鶏肉、納豆、アボカド |
ビタミンB6 | タンパク質代謝、神経伝達物質合成 | 口角炎、皮膚炎、貧血、手足のしびれ | カツオ、マグロ、にんにく、バナナ |
ビオチン(ビタミンB7) | 糖質・脂質・アミノ酸代謝、皮膚・髪・爪 | 皮膚炎、脱毛、爪の異常(非常に稀) | レバー、卵黄、ナッツ、豆類 |
葉酸(ビタミンB9) | DNA合成、細胞分裂、赤血球形成 | 貧血、口内炎、神経管閉鎖障害(妊娠初期) | ほうれん草、ブロッコリー、レバー |
ビタミンB12 | 赤血球形成、神経機能、DNA合成 | 悪性貧血、神経障害、手足のしびれ | 魚介類、レバー、肉、卵(動物性食品のみ) |
ビタミンC | コラーゲン生成、抗酸化、免疫力、鉄吸収 | 壊血病(歯茎出血、倦怠感)、免疫力低下 | パプリカ、ブロッコリー、いちご、柑橘類 |
ビタミンD | カルシウム吸収、骨の健康、免疫機能 | 骨軟化症、骨粗しょう症、くる病(子供) | きのこ類、鮭、サンマ、しらす |
ビタミンE | 強い抗酸化作用、細胞膜保護、血行促進 | 神経症状、溶血性貧血(非常に稀) | アーモンド、アボカド、植物油、うなぎ |
ビタミンK | 血液凝固、骨の形成 | 出血傾向、骨密度低下 | 納豆、ほうれん草、小松菜、ブロッコリー |
覚え方:ビタミン暗記の裏技!語呂合わせ集
たくさんのビタミン、覚えるのが大変…と感じるかもしれません。そんな時は、楽しく覚えられる語呂合わせがおすすめです!
■ 全ビタミンの覚え方(B群も含む)
ビタミンの種類:A・B1・B2・ナイアシン(B3)・パントテン酸(B5)・B6・ビオチン(B7)・葉酸(B9)・B12・C・D・E・K
⇒ 語呂合わせ例:
「A(えー!)B(ビー)兄さん(B2・ナイアシン)、パン(パントテン酸)6人(B6)、美(ビオチン)保(葉酸)ちゃん風にビー(B12)12(じゅうに)クール(C)で、E(えー)K(けー)!」
(※これはあくまで参考です。ぜひ自分だけのオリジナル語呂合わせを作ってみてくださいね!)
■ 脂溶性ビタミンの覚え方
脂溶性ビタミン:A・D・E・K(油に溶けるタイプ)
⇒ 語呂合わせ例:
「あ、で、きー!(A・D・E・K)脂に溶ける!」
または、
「アデカさん(A・D・E・Kさん)は油に強い!」
これらは定番の覚え方なので、ぜひ活用してみてください。
■ 水溶性ビタミンの覚え方
脂溶性ビタミン(A・D・E・K)以外のビタミンは、すべて水溶性ビタミンです。具体的には、ビタミンCと、たくさんの種類があるビタミンB群(B1, B2, ナイアシン, パントテン酸, B6, ビオチン, 葉酸, B12の8種類)が水溶性ビタミンに該当します。
ビタミンをもっと知りたい!関連記事一覧
各ビタミンの詳細な働きや、不足した時の症状、具体的な食品例などは、以下の記事でさらに詳しく解説しています。気になるビタミンをぜひチェックしてみてくださいね。
- ビタミンAとは?
- ビタミンB1とは?
- ビタミンB2とは?
- ナイアシン(ビタミンB3)とは?
- パントテン酸(ビタミンB5)とは?
- ビタミンB6とは?
- ビオチン(ビタミンB7)とは?
- 葉酸(ビタミンB9)とは?
- ビタミンB12とは?
- ビタミンCとは?
- ビタミンDとは?
- ビタミンEとは?
- ビタミンKとは?
まとめ:ビタミンで毎日を元気に!
ビタミンは、私たちの健康を維持し、毎日を元気に過ごすために欠かせない「縁の下の力持ち」です。ほんの少しの量でもその働きは絶大で、それぞれのビタミンが体の中で重要な役割を担っています。
このページでビタミンの全体像を掴み、あなたが特に気になるビタミンや、普段の食生活で不足しがちなビタミンを見つけるきっかけになれば嬉しいです。バランスの取れた食事を心がけて、ビタミンのパワーを最大限に活かしましょう!
もし、特定のビタミンの摂取について心配なことや、持病がある場合は、必ず医師や管理栄養士に相談してくださいね。