腸内環境がコロナの重症化に関係?驚きの新知見【2025年】
腸内環境が変わるだけで免疫力に差が?知られざる「腸−肺」の関係

腸で免疫が変わる?知っておきたい大事なポイント
「最近、疲れやすい」「風邪をひきやすくなった」…そんな悩みを抱える人が増えています。実はその背景に、“腸の状態”が関わっている可能性があります。腸は単なる消化の場所ではなく、免疫の中枢でもあるのです。
たとえるなら、腸は家の中の“見えない空気清浄機”のような存在。空気清浄機がうまく働かない家は空気がよどむように、腸内環境が乱れると体全体が炎症モードに傾き、免疫の働きも安定しにくくなります。
体を守るカギは「善玉菌」だった
健康を支えているのは、腸内に住む善玉菌たちです。特に、免疫の暴走を抑えたり、腸のバリア機能を守ったりする働きをもつビフィズス菌(Bifidobacterium)やファーミキューテス門の菌は重要な存在。
しかし、ストレスや加齢、食生活の乱れなどでこの善玉菌が減ってしまうと、体は炎症を起こしやすい状態に。
最近の研究では、この“腸内環境の乱れ(腸内細菌のバランスの崩れ)”が、コロナ(COVID-19)の重症化リスクにも関わっている可能性が示されています。
なぜ腸が肺に影響するの?仕組みは意外とシンプル
腸と肺は、実は血液や免疫シグナルでつながる「腸−肺軸(gut–lung axis)」という関係にあります。腸でつくられる短鎖脂肪酸(SCFA)などの代謝物は、肺の炎症をしずめたり、免疫反応のバランスをとったりする役割を担っています。
また、肺の炎症が腸内細菌のバランスを乱すことも確認されており、腸と肺はお互いに影響しあう双方向の関係とわかってきました。
今日からできる、腸を整える小さなステップ
腸内環境を整えることは、難しそうに聞こえるかもしれません。ですが、実は日常の少しの工夫で始められます。
- 食物繊維(野菜・海藻・豆類)を一品増やす
- 発酵食品(ヨーグルト、納豆、味噌など)を日常に取り入れる
- 睡眠のリズムを整えて腸を休める
- 過度なストレスを避け、食事の乱れを最小限に
どれも“今日からできること”ばかり。
腸が整うと、体の回復力や炎症バランスがゆるやかに良い方向へシフトしていきます。
要するに何をすればいい?腸と免疫の3つのポイント
- 生活改善は小さな一歩でOK
- 食物繊維と発酵食品を少しずつ増やす
- 腸と肺、そしてコロナの関係には科学的裏付けがある
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じゃあ、本当に根拠はあるの?

この研究が教えてくれること
今回参考にしたのは、2025年に発表されたレビュー論文。
内容は、「コロナ(COVID-19)と腸内細菌の関係を、過去の複数研究をまとめて検証する」というものです。特に、腸と肺が互いに影響し合う腸−肺軸(gut–lung axis)の仕組みが丁寧に解説されています。
論文によると、COVID-19患者では善玉菌の減少や腸内バリア機能の低下が頻繁にみられ、これが炎症の増加・重症化リスクの上昇と関連している可能性があることが、多くの研究で示されています。
研究の中身を見てみよう
対象者・人数
この論文はレビュー形式のため、複数の研究データを統合しています。
引用されている研究は、COVID-19患者 30名規模の試験から、100名超のコホート研究まで幅広く含まれています。
(例:Yeohらの100名コホート研究、Moreira-Rosárioらの臨床データなど)
研究の方法
レビュー論文のため、個別の臨床試験ではなく、次のような研究をまとめています。
- COVID-19患者の便サンプルを解析した研究
- 重症度別に腸内細菌を比較した研究
- 腸内細菌の代謝物(短鎖脂肪酸など)が免疫に与える影響を調べた実験
- 腸−肺軸がどのように炎症に影響するかを調べた基礎研究
特に、善玉菌(例:Faecalibacterium prausnitzii)の減少と炎症マーカーの増加の関連が多数報告されています。
評価項目と期間
研究ごとに異なりますが、共通する評価指標として以下が挙げられています:
- 腸内細菌の多様性(diversity)
- 善玉菌・日和見菌のバランス
- 炎症マーカー(CRP、IL-6、TNF-αなど)
- 便中ウイルス量(fecal SARS-CoV-2)
- 患者の重症度(入院・酸素投与・ARDSの有無など)
なかでも、善玉菌が少ないほど重症化しやすいという傾向が複数研究で報告されています。
結果はどうだった?
レビューされた研究では、COVID-19患者の多くに
- 善玉菌(Bifidobacterium、F. prausnitzii等)の著しい減少
- 日和見菌の増加(例:Enterococcus、Proteobacteria)
- 短鎖脂肪酸(SCFA)産生菌の減少
- 腸の透過性亢進(いわゆる“リーキーガット”)
が確認されています。
これらの変化が、炎症の増加や重症化リスクと関連する可能性が示されました。
特に、重症者ではClostridium hathewayiやCoprobacillusが多く、逆にBacteroidetesの一部種(B. dorei など)はウイルス量と逆相関だったとの報告も紹介されています。
著者たちはどう結論づけた?
著者らは、次のようにまとめています:
「COVID-19の重症化には腸内細菌の変化が関与する可能性が高く、プロバイオティクス・食物繊維の摂取など、腸内環境改善を目的とした介入は補助的戦略として有望である。
ただし、因果関係の解明にはさらなる研究が必要である。」
つまり、現時点でも腸内細菌と免疫の関係はかなり有力であり、“腸を整えることは全身の炎症管理や免疫バランスの改善に役立つ可能性がある”と結論づけているわけです。
まとめ
前半では、腸と肺がつながり、腸の状態が免疫バランスや炎症に影響することをお伝えしました。後半では、その背景に確かな科学的根拠があることが明らかになりました。
腸内細菌は、COVID-19のようなウイルス感染の行方にも関わりうる重要な存在。今日から始められる腸ケア(食物繊維・発酵食品・睡眠・ストレス管理)を取り入れることで、体全体のコンディションをより良い方向へ導く一歩になります。
出典:この情報のもとになった論文
| 論文タイトル | 著者 | 掲載誌 | 発行年 |
|---|---|---|---|
| Gut Microbiota and COVID-19: Unraveling the Gut–Lung Axis and Immunomodulatory Therapies | Alves MCS, Rego MS, et al. | ACS Infectious Diseases | 2025 |
