週3回以上のファストフードで脂肪肝リスクが55%増?【2025年】
驚きの健康習慣:ファストフードが肝臓に与える影響とは?

えっ、そんなことで?脂肪肝リスクが高まる日常習慣
仕事帰りにハンバーガー、休日はピザやフライドチキン。手軽でおいしいファストフードは、現代人の強い味方ですよね。
でも最新の研究によると、こうした習慣が「非アルコール性脂肪肝疾患(NAFLD)」のリスクを大きく高めることがわかってきました。
例えるなら、毎回ガソリンの代わりに糖分や脂質の濃い「粗悪な燃料」を車に入れて走るようなもの。最初は走れても、エンジン(=肝臓)が早く傷んでしまうのです。
実はこれ、あの食習慣がカギ
研究が注目したのは「ファストフードの摂取頻度」。
週3回以上、または食事の20%以上をファストフードにしている人は、そうでない人に比べて脂肪肝リスクが55%も高いことが報告されています。
さらに肥満リスクも37%上がることがわかっており、日々の選択が体の未来を大きく変えてしまうのです。
なぜ効くの?脂肪肝を進める仕組み
ファストフードは、飽和脂肪酸や精製糖、塩分が多く含まれ、エネルギー過多になりがち。
こうした食事はインスリン抵抗性を悪化させ、内臓脂肪を増やし、腸内環境を乱すことが知られています。
結果として、肝臓に脂肪がたまりやすくなり、炎症や線維化のリスクが高まるのです。
やってみる?今すぐできる小さな一歩
「もうファストフードは絶対禁止!」とするのは現実的ではありません。
でも、次のような工夫なら取り入れやすいはずです:
- 週に食べる回数を「3回 → 1回」に減らす
- ハンバーガーならポテトをサラダに変える
- 飲み物はソーダではなく水や無糖のお茶にする
要するにどうすればいいの?
- この方法は誰でも今日から始められる
- 大事なのは「頻度」と「量」を意識すること
- 科学的な裏付けがあるから安心して取り組める
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じゃあ、本当に根拠はあるの?

この研究が教えてくれること
今回紹介するのは、2025年に発表されたシステマティックレビューとメタ分析です。
世界9つの研究、合計16万人以上のデータをまとめた結果、ファストフードと脂肪肝の強い関連が確認されました。
研究の中身を見てみよう
対象者・人数
169,771人(17歳〜56歳までの男女、アメリカ・ヨーロッパ・アジアなど多国籍)
研究の方法
観察研究(コホート・ケースコントロール・横断研究)を統合。ファストフードの摂取頻度とNAFLDの発症率を比較。
評価項目と期間
脂肪肝の診断(超音波・MRI・ICDコードなど)と肥満率を調査。複数年にわたるデータも含む。
結果はどうだった?
ファストフードの多食は、
・脂肪肝リスク:55%増加
・肥満リスク:37%増加
と統計的に有意な結果が出ました。
著者たちはどう結論づけた?
「ファストフードの摂取は脂肪肝と肥満のリスクを確実に高める。
今後はより標準化された方法で研究を進め、予防戦略に役立てるべきだ」と結論づけています。
まとめ

ファストフードは便利で楽しい存在ですが、食べ過ぎれば肝臓に大きな負担をかけます。
研究でも脂肪肝や肥満との関連が明確に示されました。
「完全にやめる」のではなく、頻度や量をコントロールし、健康的な選択肢を少しずつ増やすこと。
それが未来の自分の体を守る一歩につながります。
出典:この情報のもとになった論文
| 論文タイトル | 著者 | 掲載誌 | 発行年 |
|---|---|---|---|
| Fast food consumption and risk of non-alcoholic fatty liver disease: a systematic review and meta-analysis | He J, Wang Y, Weng F | Frontiers in Public Health | 2025 |

