貧血じゃなくても注意!血清鉄やフェリチンが肝臓の健康に関係するって本当?【2025年】
驚きの健康習慣:鉄分の状態を整えるだけで肝臓脂肪(NAFLD)のリスクが下がるかも…?

えっ、そんなことで?
「鉄分を取る」「フェリチンを測る」って聞くと、貧血対策や血液検査でしか話題にならないことが多いですよね。でも、最新の研究によると、**鉄分の状態(血清鉄、フェリチンなど)**が肝臓脂肪、つまり NAFLD(非アルコール性脂肪性肝疾患) のリスクと“つながっている”かもしれないんです。
実はこれ、あの「鉄代謝」がカギ
では、「鉄代謝」とは何か。体内での鉄の運搬や貯蔵、使われ方を指します。具体的には以下のような指標が関係しています:
- 血清鉄(serum iron):血液中を流れている鉄の量
- フェリチン(ferritin):体内に蓄えられている鉄の目安
- トランスフェリン(transferrin)/TIBC(総鉄結合能):鉄を運ぶタンパク質とその能力
- TSAT:トランスフェリンがどれだけ鉄を満たしているか
これらの値が適切に保たれていれば、肝臓が“鉄の過不足”によるストレスを受けにくくなり、脂肪の蓄積を抑える可能性があるというわけです。
なぜ効くの?簡単にわかる仕組み
鉄は体にとって、まさに「火力調整バルブ」のようなものです。過剰だと酸化ストレスを起こしてダメージに、欠乏だと代謝が落ちてエネルギーを脂肪として蓄積しやすくなります。
(=火力が弱いと燃え残る薪が積もってしまうように、鉄が足りないと脂肪が残りやすくなるという意味です)
肝臓は脂肪の代謝の拠点なので、鉄の過不足によって酸化ダメージや代謝異常が起きると、NAFLD のリスクが上がると考えられます。
やってみる?今すぐできる小さな一歩
- 健康診断などで「フェリチン」「血清鉄」「TSAT」「トランスフェリン」などの鉄関連の数値をチェックする
- 鉄分を含む食品(赤身肉、レバー、ほうれん草など)を意識的に摂る。ただし、過剰は NG
- 鉄の吸収を助けるビタミン C などを一緒に摂る(例:ほうれん草サラダ + レモン汁)
- 鉄過剰が疑われる場合は医師と相談する
要するにどうすればいいの?
- この方法は誰でも今日から始められる(まずは血液検査)
- 大事なのは鉄分の「過不足」を防ぐこと
- 科学的な裏付けもあるから安心
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じゃあ、本当に根拠はあるの?

この研究が教えてくれること
最近発表された論文 "Causal Relationships between Iron Status and NAFLD risk"(Y. Zhou ら、2025年)は、鉄分指標と NAFLD の因果関係(ただ「関係がある」だけでなく、「どちらが原因になりうるか」)を調べたものです。遺伝的手法を用いて、複数の鉄指標が NAFLD リスクにどう影響するかを探した研究です。
研究の中身を見てみよう
対象者・人数
主に遺伝的データを使った大規模集団研究で、NAFLD の遺伝子関連データを持つ複数のコホートを対象。データポイントは数万人規模。
研究の方法
メンデルランダム化(Mendelian randomization)という手法を使い、鉄関連の遺伝子バリアント(遺伝子型の違い)を利用して、「鉄の指標の違いが NAFLD の発症を引き起こす可能性があるか」を調査。
評価項目と期間
主要な評価項目は NAFLD のリスク(診断やスクリーニングでの脂肪肝の有無など)。鉄の複数指標(血清鉄、フェリチン、トランスフェリン、総鉄結合能 (TIBC)、TSAT)を使っている。期間というより、遺伝的データを用して、発症の傾向を見ています。
結果はどうだった?
主な結果は以下:
- 血清鉄が高い人 → NAFLD のリスクがやや上がる傾向があった。
- フェリチンが高い人 → NAFLD リスクの上昇と有意関連あり。
- トランスフェリンや TIBC が高い、あるいは TSAT が低いような鉄の輸送・飽和度の指標も、NAFLD リスクとの関連が見られた。
- ただし、「鉄が高ければ必ず肝臓が悪くなる」というわけではなく、統計的因果推論の結果、“影響を与える可能性”が示された、という段階。
著者たちはどう結論づけた?
著者らは、「複数の鉄指標が NAFLD のリスクに対して因果的な役割を持ち得る」という見解を示しています。つまり、適切な鉄の状態を保つことは、NAFLD の予防にとって無視できない要因になる可能性がある、ということです。
まとめ

- 鉄分(血清鉄・フェリチンなど)の“過不足”は、肝臓脂肪(NAFLD)のリスクと関係がある可能性が高い
- ただし、すべてが決まっているわけではなく、「因果推論」という方法で「可能性」を調べた段階である
- 日常でできる対策としては、鉄の状態を血液検査でチェックし、鉄を含む食品や吸収を助ける栄養素も意識することが有効かもしれない
- 鉄過剰・過剰補給のリスクもあるため、検査結果に応じて医師・専門家と相談するのが安心です
出典:この情報のもとになった論文
| 論文タイトル | 著者 | 掲載誌 | 発行年 |
|---|---|---|---|
| Causal Relationships between Iron Status and NAFLD risk | Y. Zhou et al. | International Journal for Vitamin and Nutrition Research | 2025 |

