ビタミンB2

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ビタミンB2:キレイと元気の秘訣!体の代謝をスムーズにする「美人ビタミン」

はじめに:ビタミンB2は、あなたの体の「代謝ブースター」!

「ビタミンB2」と聞くと、「肌荒れに良い」「口内炎の薬に入っている」といったイメージがあるかもしれませんね。もちろん、皮膚や粘膜の健康を守る大切な働きがあるのはその通りです。しかし、ビタミンB2の真のパワーはそれだけではありません。

実はビタミンB2は、私たちが食べた脂質やタンパク質、糖質を効率よくエネルギーに変えるための、まさに「代謝ブースター」とも言える重要な栄養素なんです。体内の代謝がスムーズになれば、肌も体も内側から輝きます。今回は、美肌効果だけではないビタミンB2の驚くべき働きと、毎日の食事で賢く摂る方法を、分かりやすく解説します。

ビタミンB2って、どんな働きをするの?体の「エネルギー生産サポーター」

ビタミンB2は、主に以下の2つの重要な働きをしています。

  • 三大栄養素の代謝を助ける:私たちが食事から摂る脂質、タンパク質、糖質は、ビタミンB2の助けを借りて初めて体内で効率よくエネルギーに変換されます。特に脂質代謝には深く関わっており、体内の余分な脂質が蓄積するのを防ぐ役割も担っています。
  • 皮膚や粘膜の健康維持:細胞の再生や成長に不可欠なビタミンです。特に、新陳代謝が活発な皮膚や口、目などの粘膜を健康に保つ働きがあります。口角炎や舌炎、肌荒れが起こりやすい方は、ビタミンB2不足のサインかもしれません。

このように、ビタミンB2は私たちの体が効率よくエネルギーを生み出し、外見の美しさを内側からサポートする「エネルギー生産サポーター」として活躍しています。

1日にどれくらい摂ればいい?

厚生労働省の「日本人の食事摂取基準(2020年版)」によると、1日に摂りたいビタミンB2の推奨量は以下の通りです。

  • 成人男性:1日あたり1.6mg
  • 成人女性:1日あたり1.2mg

特に、脂質の多い食事を摂る方や、ストレスが多い方、成長期のお子さんは、より多くのビタミンB2が必要になることがあります。

ビタミンB2が「足りないとどうなる?見過ごせないサイン」

ビタミンB2が不足すると、代謝が滞り、体に様々な不調が現れることがあります。

  • 口角炎・舌炎:口の端が切れたり、舌が炎症を起こしてヒリヒリしたりすることがあります。
  • 皮膚荒れ・ニキビ:肌の新陳代謝が滞り、乾燥、脂っぽさ、ニキビなどの肌トラブルが起こりやすくなります。
  • 目の充血・かゆみ:目の粘膜が弱くなり、充血やかゆみ、まぶしさなどを感じることがあります。
  • 成長の阻害:子供の場合、細胞の成長が阻害され、発育に影響が出る可能性も指摘されています。
  • 疲労感:エネルギーが効率よく作られないため、疲れやすさを感じることがあります。

これらのサインは、ビタミンB2不足のSOSかもしれません。早めに食生活を見直すことが大切です。

ビタミンB2の「摂りすぎ」も注意が必要?

ビタミンB2は水溶性ビタミンなので、体に蓄積されにくいのが特徴です。そのため、通常の食事から過剰に摂取しても、余分な分は尿と一緒に排出されるため、過剰摂取による健康被害の心配はほとんどありません。安心して食事から摂りましょう。

ただし、サプリメントなどで一度に大量に摂ると、尿の色が濃い黄色になることがありますが、これは体内で利用されなかったビタミンB2が排出されているためで、心配はいりません。

ビタミンB2を効率的に摂る!おすすめの食品と工夫

ビタミンB2は、特に乳製品やレバー、卵などに豊富に含まれています。

【ビタミンB2が豊富な食品】

  • 乳製品牛乳、ヨーグルト、チーズなど。
  • レバー:鶏レバー、豚レバーなど。
  • :卵黄に多く含まれます。
  • 魚介類:うなぎ、サバ、イワシなど。
  • 緑黄色野菜:ほうれん草、ブロッコリー、モロヘイヤなど。
  • きのこ類:しいたけ、えのき、しめじなど。
  • 納豆

【効率的な摂り方ポイント!】

  • 毎日乳製品を摂る:牛乳やヨーグルトは手軽に摂れるので、毎日の食生活に取り入れやすいです。
  • レバーや卵料理を献立に:レバーは特に豊富なので、レバニラ炒めやレバーペーストなどもおすすめです。
  • 加熱しすぎない工夫:ビタミンB2は熱に比較的強いですが、水には溶け出しやすい性質があります。汁物や煮込み料理にすると、溶け出した栄養も無駄なく摂れます。
  • 他のB群ビタミンと組み合わせる:ビタミンB群はチームで働くことが多いため、ビタミンB6(タンパク質代謝を助ける)やナイアシン(エネルギー産生を助ける)などと一緒に摂ることで、より効果的な代謝をサポートできます。

参考文献・出典