ホエイ(乳清)とは?チーズの裏側にあるスーパーフードの秘密
ホエイとは?
ホエイ(乳清)は、牛乳からチーズやヨーグルトを作る際に生まれる液体部分です。
見た目は透明がかった薄黄色で、ヨーグルトの上に浮かんでいる液体もホエイの一種です。
どうやって生まれる?ホエイの成り立ち
牛乳に酵素や酸(乳酸菌など)を加えると、タンパク質が固まって「カード(凝固物)」になります。
この時に分離する液体がホエイです。チーズ製造では、大量のホエイが副産物として生まれます。
ホエイに含まれる栄養成分
ホエイにはチーズよりも水溶性の栄養素が豊富に含まれており、特にタンパク質が有名です。
成分 | 主な役割 |
---|---|
ホエイタンパク質 | 筋肉合成、免疫維持 |
乳糖(ラクトース) | エネルギー供給、腸内細菌のエサ |
カルシウム | 骨や歯の形成、神経の働き |
ビタミンB群 | 代謝促進、疲労回復、脳機能の維持 |
ホエイはどこで使われている?
ホエイはそのままでは廃棄されがちですが、現代では以下のように様々な製品に再活用されています。
- プロテインパウダー:ホエイプロテインとして販売。筋トレ・健康食品の定番
- 乳児用粉ミルク:母乳に近づけるためホエイ由来の成分を加える
- ドリンク・ドレッシング:酸味を活かした清涼感ある商品も
- 化粧品:保湿・美容成分としての活用も増加中
ホエイにまつわる豆知識
- 古代ローマ兵はホエイを「生命の飲み物」と呼び、遠征に携行していたという説がある
- 日本でも昔はホエイ(乳清)を家畜のエサや肥料にして無駄なく使っていた
- ホエイには免疫成分のラクトフェリンも微量ながら含まれる
まとめ:副産物ではなく、“発見されていなかった主役”かもしれない
ホエイは、これまで“チーズを作る時に出る余り物”と見なされてきました。
しかしその実力は、高タンパク・高機能・多用途
あなたが次にヨーグルトの上に浮かぶ液体を見たとき、ただ捨てる前に、少しだけその価値を思い出してみてください。