(おまけ記事)科学×トランプ×日本!“コーラ改革”の裏側を深掘り

“コーラのイメージ画像"

2025年7月16日、トランプ前大統領が自身のSNS「Truth Social」で次のように発言しました:

“I have been speaking to Coca‑Cola about using REAL Cane Sugar in Coke…”

この一言が、コカ・コーラの原材料を「高果糖コーンシロップ(HFCS)」から「サトウキビ由来の砂糖(スクロース)」へ切り替えるという議論を巻き起こしました。

ただし、コカ・コーラ社はこの発言に対して「現時点では公式な変更はない」とコメントしています。

出典:Al Jazeera(2025年7月17日)

科学的に見ると、本当にどれだけ違うの?

HFCSとサトウキビ由来の砂糖(スクロース)は、どちらも炭水化物(糖質)であり、化学的には「グルコース(ブドウ糖)」と「フルクトース(果糖)」の構成比率に違いがあります。

  • スクロース:天然の二糖類。グルコースとフルクトースが1:1で結合。
  • HFCS:単糖の混合液。一般的にフルクトースの比率が高く(55%程度)、液体状で加工しやすい。

研究によると、同じカロリー量であれば健康への影響に有意差はほとんどないとされています。ただし、フルクトースが多いと肝臓に負担がかかる可能性があるため、一部では「HFCSの過剰摂取が非アルコール性脂肪肝のリスクを高める」との指摘もあります。

出典:Popular Science, Inverse

トランプ氏だけじゃない?日本の“コーラ愛”な偉人たち

日本にも「コーラ愛」を公言する著名人がいます。

  • 山崎ナオコーラさん(作家):ペンネームに「コーラ」と入れるほどのコーラ好きで、「人生にコーラは必要」と語ったことも。
  • 出川哲朗さん(芸人):テレビ番組『アメトーーク!』では「コーラ大好き芸人」として登場。瓶コーラに強いこだわりがあり、「1日2リットル飲んでいた」との伝説も。

なぜ“REAL Cane Sugar”がここまで注目される?

背景には、トランプ陣営の「Make America Healthy Again(MAHA)」という健康志向キャンペーンがあります。加工度の高い甘味料よりも、天然由来の素材へ戻すべきという流れです。

一方、アメリカの農業団体や業界団体は、「HFCSの廃止はコーン農家への打撃になる」として反発。さらにサトウキビへの切替はコスト増にもつながるため、現実的には多くの課題が残っています。

出典:Reuters(2025年7月17日)

トランプ氏の“コーラ愛”エピソード

・トランプ氏は「Diet Cokeを1日最大12缶飲む」と語るほどの愛飲家。

・ホワイトハウスには「Diet Cokeボタン」を設置し、押すとすぐにスタッフが持ってきてくれる仕組みだったと言われています。

・2025年の大統領復帰時には、コカ・コーラ社から「大統領専用Diet Cokeボトル」が贈られたという報道も。

出典:TIME(2025年7月17日), Business Insider

まとめ:砂糖の種類で健康は変わる?

  • HFCSとサトウキビ砂糖は、化学的にもカロリー的にも大差なし。
  • ただし、加工度やフルクトースの比率の違いが「印象」と「代謝」に影響する可能性あり。
  • 食品の選択は「原料」だけでなく「量と頻度」がカギ。情報に流されず、冷静に選びたいところです。