“菜の皮・くずのイメージ画像"

野菜の皮・くずは“ベジブロス”に。栄養と旨みを引き出すエコな出汁

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「ベジブロス」とは?

ベジブロス(vegetable broth)とは、野菜の皮やヘタ、芯、種などを煮出して作る植物性の出汁のこと。
一見“ゴミ”に見える部分が、実は旨みと栄養のかたまりであると注目されています。

なぜ野菜の「皮・ヘタ」に注目?

多くの野菜は、皮に抗酸化物質や食物繊維が集中しています。
中には農薬や苦味を避けて捨てられることもありますが、有機野菜や家庭菜園なら無駄にせず使う価値ありです。

ベジブロスに含まれる栄養素

成分 期待される作用
食物繊維 腸内環境改善、便通促進
ポリフェノール 抗酸化作用、老化抑制
カリウム むくみ予防、血圧調整
ビタミンC 抗酸化、免疫強化

作り方:家庭で簡単

ベジブロスは、鍋に野菜の皮・ヘタ・芯などを入れ、水から煮出すだけ。
時間は20~30分程度で、加熱後にこせば完成です。
玉ねぎの皮・にんじんのヘタ・セロリの葉など、香りの良い野菜がおすすめ。

活用方法

  • スープのベース:コンソメ不要の自然な風味
  • カレーや煮物に:うま味と栄養をプラス
  • 炊飯に加える:栄養たっぷりのごはんに
  • 味噌汁に:だし代わりに活用

知っておきたいベジブロスの豆知識

  • ベジブロスの「うま味」は、野菜に含まれるグルタミン酸によるもの
  • 環境先進国・ドイツでは「野菜の皮活用」は学校教育にも取り入れられている
  • 冷凍保存OK:皮・ヘタを冷凍してストックし、週末にまとめて煮出すのも◎

注意点

農薬が気になる場合は、皮をよく洗う・有機野菜を選ぶなど対策が必要です。
じゃがいもの芽や青い部分傷んだ皮など、使用には注意が必要な部分もあります。

まとめ:捨てていたものが、家庭の栄養源に

ベジブロスは「手間をかけずに、体にも地球にもやさしい」一石二鳥の知恵。
普段捨てている皮や芯を、少しだけ意識して活用するだけで、料理の味も健康も豊かになります。
副産物こそ、明日の主役。ぜひ一度、試してみてください。

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