クルクミンで認知機能アップ?高齢者4.5年追跡の結果

驚きの健康習慣:カレーを食べるだけで脳が元気に?

クルクミン 認知機能 カレー習慣 のイメージ画像

えっ、そんなことで?カレーと脳の意外な関係

「最近ちょっと物忘れが増えたかも…」と感じる方へ朗報です。
実は、普段の食卓に登場するカレーが、脳の健康維持に一役買っているかもしれないのです。

想像してみてください。脳を「スマホのバッテリー」に例えるなら、カレーに含まれる
クルクミンは、そのバッテリーを長持ちさせる「省エネモード」のようなもの。
つまり、日常的に少し取り入れるだけで、脳の働きを支えてくれる可能性があるのです。

カギはスパイス「クルクミン」

カレーの黄色い色素のもとであるクルクミンは、抗酸化・抗炎症作用を持つ成分として知られています。
特にインドやアジアの伝統料理では欠かせないスパイスで、最近では「脳の健康を守る栄養素」としても注目されています。

どうして効くの?仕組みをやさしく解説

研究によると、クルクミンは脳の炎症を抑え、記憶や注意力を担う神経の働きを守る作用があると考えられています。
さらに、血管や代謝にも良い影響を与えることで、脳全体のパフォーマンスを下支えしている可能性があります。

やってみる?今日からできる小さな一歩

「毎日食べるのは無理…」という方も安心してください。
今回の研究では、月に1回以上カレーを食べる人でも効果が見られました。
普段のメニューに少しスパイスを加える、そんな工夫から始めてみてはいかがでしょうか。

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要するにどうすればいいの?

  • カレーは月1回以上の頻度でも脳の働きに良い影響が期待できる
  • ポイントは黄色いスパイス「クルクミン
  • 科学的な根拠があるから、安心して日常に取り入れられる

じゃあ、本当に根拠はあるの?

この研究が教えてくれること

シンガポールで行われた4.5年間の追跡研究では、55歳以上の2,734人を対象に「カレーをどのくらい食べるか」と「認知機能」を調べました。その結果、カレーをよく食べる人ほど、記憶や言葉の流暢さ、図形認識などで良い成績を維持していたのです。

研究の中身を見てみよう

対象者・人数

シンガポール在住の55歳以上の男女、計2,734名

研究の方法

カレー摂取頻度(ほとんど食べない~週1回以上)を調査し、4.5年間の追跡。神経心理検査で認知機能を測定。

評価項目と期間

注意力・記憶力・言語能力・空間認知などのテストを、開始時と4.5年後に実施。

結果はどうだった?

「週1回以上」や「月1回以上」カレーを食べる人は、食べない人に比べて
短期記憶(Digit Span-Backward)、言語流暢性(Verbal Fluency-Animals)、空間構成力(Block Design)
で良い成績を維持。
特に心疾患のない人では、この傾向がさらに強く見られました。

著者たちはどう結論づけた?

研究チームは「カレーに含まれるクルクミンは、日常的に少量でも摂取することで高齢者の認知機能維持に役立つ可能性がある」と結論づけています。ただし、効果は小さいものの、長期的には脳の老化を遅らせる意味で重要だと指摘しています。

まとめ

日常にちょっとスパイスを加えるだけで、将来の自分の脳が喜ぶかもしれません。
「毎日頑張らなくてもOK」「月1回でも意味がある」——そんな気軽さが、カレークルクミンの魅力です。
健康的な食習慣の一つとして、ぜひ試してみてはいかがでしょうか。

出典:この情報のもとになった論文

論文タイトル著者掲載誌発行年
Curcumin-Rich Curry Consumption and Neurocognitive Function from 4.5-Year Follow-Up of Community-Dwelling Older Adults (Singapore Longitudinal Ageing Study)Ng, T.P.; Nyunt, M.S.Z.; Gao, Q.; Gwee, X.; Chua, D.Q.L.; Yap, K.B.Nutrients2022

論文のURLはこちら

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