カレー好きは肺が元気?ターメリックの驚き効果

驚きの健康習慣:カレーを食べるだけで肺が元気に?

カレー 健康 肺機能のイメージ画像

えっ、そんなことで?日常の一皿が健康を左右?

「肺の健康」と聞くと、運動や禁煙を思い浮かべる人が多いかもしれません。ところが、実は食卓に並ぶあの定番料理カレーが、呼吸機能を守る手助けをしている可能性があるのです。
イメージするなら、車のエンジンオイルのようなもの。エンジンがスムーズに動くにはオイルが欠かせないように、肺がしっかり働くためには「抗酸化物質」が必要です。カレーに含まれるターメリックの成分が、そのオイルのように肺を守ってくれるかもしれない、というのです。

実はこれ、あのクルクミン(Curcumin)がカギ

カレーの黄色のもと、ターメリックにはクルクミンという抗酸化・抗炎症作用のある成分が豊富に含まれています。
日常的に取り入れやすく、特別なサプリを買う必要もありません。月に1回以上カレーを食べるだけでも違いがある、という研究結果が出ています。

なぜ効くの?呼吸を支える仕組み

喫煙や加齢は、体内で「酸化ストレス」と呼ばれるダメージを増やし、肺の働きを弱めます。
クルクミンはこの酸化ストレスを抑え、炎症を減らす働きがあります。その結果、肺の機能を測る指標(FEV1やFEV1/FVC)が高く保たれやすくなるのです。

やってみる?今すぐできる小さな一歩

特別な準備はいりません。いつものカレーターメリックをちょっと多めに使うだけでも十分。市販のルーを使う場合も、仕上げにターメリックパウダーを少し足してみるのがおすすめです。

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要するにどうすればいいの?

  • カレーを月に1回以上食べる人は肺機能が良好な傾向
  • 特に喫煙経験者で効果が大きい
  • 科学的研究がその可能性を裏付けている

じゃあ、本当に根拠はあるの?

この研究が教えてくれること

シンガポールの研究チームは、55歳以上の中国系高齢者2478人を対象に、カレーの摂取頻度と肺機能を調査しました。その結果、カレーを食べる頻度が高い人ほど肺機能が良好であることが示されました。

研究の中身を見てみよう

対象者・人数

55歳以上の中国系高齢者2478名

研究の方法

食事アンケートでカレー摂取頻度を調査し、肺機能検査(FEV1・FVC)を実施。喫煙やサプリ摂取なども考慮。

評価項目と期間

肺機能(FEV1、FVC、FEV1/FVC%)を横断的に評価。

結果はどうだった?

カレーを月1回以上食べる人は、そうでない人に比べてFEV1が最大約10%高い傾向を示しました。特に喫煙者では効果が大きく、非喫煙者との差が縮まるほどでした。

著者たちはどう結論づけた?

研究者は「カレーに含まれるクルクミンが肺を保護する可能性があり、特に喫煙者にとって有益かもしれない。今後は臨床試験でさらに検証すべき」と述べています。

まとめ

カレーは単なる comfort food ではなく、肺を守る可能性のある一皿かもしれません。特に喫煙経験者にとっては、その恩恵がより大きいと示されています。
もちろん、禁煙や運動など基本的な健康習慣も大切ですが、「月1回のカレー習慣」を取り入れてみるのは手軽で楽しい第一歩になりそうです。

出典:この情報のもとになった論文

論文タイトル著者掲載誌発行年
Curcumins-Rich Curry Diet and Pulmonary Function in Asian Older AdultsNg TP, Niti M, Yap KB, Tan WCPLoS ONE2012

論文はこちら

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