鬱っぽさや不安に効く?クロムとセレンの知られざる力【2025年】
驚きの健康習慣:クロムとセレンで心が軽くなる?

えっ、サプリで気分が変わるの?
「なんとなく元気が出ない」「ストレスで気持ちが沈む」。こんな悩み、誰しも経験がありますよね。
意外かもしれませんが、ごく微量の栄養素が、私たちの気分や心の安定に関わっていることが分かってきました。最近注目されているのが、
クロムとセレンという微量元素です。
実はこれ、あのクロムとセレンがカギ
クロムは血糖やエネルギー代謝を助け、セレンは抗酸化作用で体を守る役割を果たしています。
たとえるなら、心のエンジンを安定して回すための「見えない潤滑油」のようなものです。
(つまり、直接は目に見えませんが、全体の調子を整えることで気分や活力に影響する、という意味です。)
なぜ効くの?科学的にわかる仕組み
クロムはインスリンの働きを助け、血糖値やエネルギー代謝を安定させることで、食欲や気分に関連する脳内のセロトニンにも影響すると考えられています。
一方セレンは、抗酸化酵素の材料として脳のストレスを軽減し、炎症を抑える働きがあり、気分の落ち込みや不安の軽減につながる可能性があります。
やってみる?今すぐできる小さな一歩
サプリだけに頼る必要はありません。クロムは全粒穀物やブロッコリー、セレンは魚介類などに多く含まれています。
まずは食事に少し意識を向けることから始めるのも良いですね。サプリを試す場合は、過剰摂取を避け、信頼できる情報源を確認してください。
要するにどうすればいいの?
- クロムとセレンは毎日の食事で自然に摂れる
- 不足しやすい人はサプリを検討してもよい
- 科学的研究で「気分や不安への効果」が報告されている
じゃあ、本当に根拠はあるの?
この研究が教えてくれること
2025年に発表されたレビュー論文では、クロムとセレンのサプリメントがうつ症状や不安の軽減に役立つ可能性があるとまとめられています。特に、食欲増加や疲れやすさといった「非定型うつ」の症状にクロムが有望であり、セレンは抗酸化作用を通じて不安・抑うつに効果が期待されます。
研究の中身を見てみよう
対象者・人数
クロム:5〜113人の患者を対象とした9本の研究
セレン:11〜501人を対象とした13本の研究
研究の方法
多くはランダム化比較試験(RCT)で行われ、サプリ群とプラセボ群を比較しました。サプリ単独の研究もあれば、抗うつ薬や抗精神病薬との併用研究もありました。
評価項目と期間
気分(HAM-Dなどの標準化された心理評価スケール)を中心に、血糖値・炎症マーカー・抗酸化能といった生理的指標も測定。期間は6週間〜1年と幅広いものでした。
結果はどうだった?
クロム:気分改善や食欲の安定が一部の研究で確認され、とくに「甘い物を欲する」タイプの人に効果が強い傾向。
セレン:不安・抑うつの軽減が報告され、酸化ストレスや炎症の低下も観察されました。ただし結果が一致しない研究もあり、今後さらなる検証が必要です。
著者たちはどう結論づけた?
「クロムとセレンは、気分や不安の改善に役立つ可能性があるが、現時点ではまだ決定的な推奨はできない。ただし、栄養状態や体質に合わせた“個別化医療”の一環として今後の研究が期待される」と結論づけています。
まとめ
クロムとセレンは、ほんの少しの量でも体に欠かせない栄養素。
最新の研究では、気分の安定や不安の軽減にプラスの影響を与える可能性が示されています。
まずは食事から無理なく取り入れ、必要に応じて医師や専門家と相談しながらサプリを活用するのが安心です。
出典:この情報のもとになった論文
論文タイトル | 著者 | 掲載誌 | 発行年 |
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The Potential Benefits of Chromium and Selenium Supplementation Across Psychiatric Disorders and Symptoms | Di Lisi A, Dalla Valle A, Menchetti M, Crisafulli C, Fabbri C | Journal of Clinical Psychopharmacology | 2025 |