ゼアキサンチンとは
ゼアキサンチンは、カロテノイドの一種であり、特に目の網膜の中心部である黄斑部に多く存在する色素成分です。同じく目に重要なルテインとともに、視機能を支える役割を果たしており、加齢による視力低下や黄斑変性症（AMD）の予防として注目されています。
ゼアキサンチンを多く含む食品
- パプリカ（特に黄色・オレンジ）
- とうもろこし
- 卵黄（吸収率が高い）
- ほうれん草、ケールなどの緑黄色野菜（ルテインとともに含有）
- マンゴー、オレンジなどの果物
期待される効果
- 加齢黄斑変性の予防：黄斑部の保護・視力の維持に重要な役割を果たす
- ブルーライトの吸収：ゼアキサンチンは青色光（ブルーライト）を吸収し、網膜へのダメージを軽減
- 抗酸化作用：酸化ストレスから目の細胞を保護
- 視認性やコントラスト感度の向上：コントラストの感度が向上し、明暗の判別がしやすくなる
摂取のポイント
脂溶性のため、油と一緒に摂取すると吸収率が高まります。例として、とうもろこしバター炒め、卵料理、オリーブオイルを使ったサラダなどがおすすめです。
推奨摂取量と安全性
ゼアキサンチンには日本での明確な推奨摂取量は定められていませんが、ルテインと合わせて1日6〜10mg程度が加齢黄斑変性の予防に効果的とされています。
サプリメントでも利用可能で、安全性は高く、重篤な副作用の報告はほとんどありません。ただし、大量摂取は控え、妊娠中・授乳中の方は医師に相談を。
ルテインとの違い
ルテイン は網膜全体に分布するのに対し、ゼアキサンチンは黄斑部の中心部に集中して存在します。どちらもバランス良く摂取することで、視機能の維持に相乗効果が期待できます。
ちょっと気になる！ゼアキサンチンの豆知識
- ゼアキサンチンは「ルテインの相棒」！？
目の網膜において、 ルテインが周辺部、ゼアキサンチンが中心部に多く存在し、ダブルで目を守ってくれます。 - とうもろこしで目を守る？
ゼアキサンチンは黄系の野菜（パプリカ、とうもろこしなど）に豊富。サプリでなく、食事で摂るのも効果的です。
まとめ
ゼアキサンチンは、加齢やデジタル機器による目のダメージから網膜を守る、非常に重要な成分です。ルテインとともに摂取することで、視力の維持・目の疲労軽減に役立ちます。色鮮やかな野菜や果物を毎日の食事に取り入れて、自然な形で摂取していきましょう。
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関連リンク
出典
- Age-Related Eye Disease Study 2 (AREDS2), National Eye Institute (NEI), U.S. Department of Health and Human Services.
- 国立健康・栄養研究所「健康食品の素材情報データベース」
- Johnson EJ. "Role of lutein and zeaxanthin in visual and cognitive function throughout the lifespan." Nutr Rev. 2014 Sep;72(9):605-12.