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アスタキサンチンとは

アスタキサンチンは、カロテノイドの一種で、強力な抗酸化作用を持つ赤色の色素です。サケやエビ、カニなどの赤い色はこの成分によるもので、紫外線や酸化ストレスなどから生体を保護する働きがあるとされています。

アスタキサンチンを多く含む食品

  • サケ(紅鮭、銀鮭、アトランティックサーモンなど)
  • イクラ(サケの卵)
  • エビ(ボタンエビ、桜エビなど)
  • カニ(ズワイガニ、タラバガニなど)
  • ヘマトコッカス藻(サプリメント原料として多用)

期待される効果

  • 抗酸化作用:コエンザイムQ10の約800倍とも言われる活性酸素除去力
  • 眼精疲労の軽減:網膜の酸化ストレスを抑え、目の疲れやぼやけ感の改善が報告されています
  • 紫外線によるダメージの軽減:肌のシワ・たるみの原因となる酸化ダメージを抑制
  • 筋肉疲労の回復:運動後の筋肉の炎症や酸化を抑える可能性あり
  • 認知機能のサポート:脳の血流や神経保護作用が期待され、加齢に伴う記憶力低下などにも注目

吸収を高める摂取方法

アスタキサンチンは脂溶性であるため、オイルを含む食事と一緒に摂ることで吸収率が高まります。焼き鮭やエビマヨなどの調理法は理にかなっています。

推奨摂取量と安全性

日本やWHOでの正式な推奨摂取量はありませんが、1日あたり4〜12mg程度がサプリメントなどで用いられています。

多くの臨床試験で安全性が確認されており、重篤な副作用の報告はありません。ただし、妊娠中・授乳中の方、持病のある方は念のため医師に相談しましょう。

ちょっと気になる!アスタキサンチンの豆知識

  • アスタキサンチンは「自然界最強クラスの抗酸化物質」!?
    一部研究によると、ビタミンEの1000倍の抗酸化作用を持つとも言われています。
  • 鮭やエビの赤は“健康色”!?
    鮭やエビの鮮やかな赤色はアスタキサンチンの色。筋肉疲労回復や肌の若々しさを保つ効果も期待されています。

まとめ

アスタキサンチンは非常に高い抗酸化作用を持ち、目・肌・筋肉・脳といった全身の健康維持に関与する機能性成分です。日常的にサケやエビを取り入れることで、自然な形で摂取できます。また、特定の目的(眼精疲労・紫外線対策など)にはサプリの利用も検討してみてください。

関連リンク

出典

  • Fassett RG, Coombes JS. "Astaxanthin: a potential therapeutic agent in cardiovascular disease." Mar Drugs. 2011 Mar;9(3):447–465.
  • 国立健康・栄養研究所「健康食品の素材情報データベース」
  • Yoshida H et al. "The Effects of Astaxanthin on Visual Function in Middle-Aged and Elderly Subjects." J Clin Ther Med. 2005.